Hello all! ナチュラルライフ探求ライター、miaです。
本や映画って感性を磨き、ひとときでも気持ちを豊かにしてくれる「心の栄養」だなと思い、カテゴリーを作りました。
実際に私が見て心が動いた、つい誰かに伝えたくなるものを順次ご紹介していきます。
黒人のアーティストと白人の女性の夫婦が、年齢を考えて40年過ごした家を売ることになった内覧会前後の数日を描いた映画。
ちなみに、同じタイトルの原作小説があるそうです。
この物語は美しく活気のあるブルックリンの街の描写と、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの長年連れ添った夫婦らしいやり取りだけでも、見る価値があると思います。
そのなかに彼らの本音と裏腹に進む内覧会や、同日に起きるブリッジ上のテロ騒ぎ、愛犬ドロシーの急病など展開するさまざまなドラマ。
また、今ほどの多様性が浸透していなかった時代の黒人と白人の結婚だとか、子供に恵まれなかった夫婦生活、定年後に家庭にやってきた愛犬の命の重さ、家ひとつ売るために引き起こる駆け引きなど、彼らの揺れ動くリアルな感情に、見ている私たちも心が動かされます。
積み上げてきた関係の尊さ、今あるものに目を向けて愛おしむことの大切さを感じずにはいられません。
もちろん大物カップルの演技は、安定の上質さ。
個人的にダイアン・キートンは、(こんな風にかっこいい自然体の女性になりたい)という理想の女性像でもあるので、なおワクワク見てしまいました!眼鏡買わなきゃ。笑
ただSATC大ファンとしては、シンシア・ニクソンの登場の仕方が彼女らしくもあり、でもなんだかもうちょっと思いやりある結末にならんかったんかな、とは思いますが。苦笑
ま、それもいかにもハリウッドというか、アメリカン映画だなという感じ。
繰り返しになりますが、今住んでいる環境を見直し、そこで積み重ねてきたものにも感謝したくなる一本です。
難解さがなく気軽に見通せる映画なので、頭を使った後のご褒美として、美味しいコーヒーとお茶請けをお供にぜひどうぞ。